なぜSAteTO美術教室では、制作前にコンテストのことを伝えないのか
- 6月30日
- 読了時間: 3分
6月の美術教室で制作した「黒いキャンバスのパイナップル」
今回の作品は、絵画コンテストへの応募をご案内しました。
保護者の方からは、
「最初からコンテスト用に描いていたのですか?」
と聞かれることがあります。
答えは「いいえ」です。
SAteTO美術教室では、制作前にコンテストのことを伝えないようにしています。
子どもの表現を変えたくないから
「コンテストに出す作品だよ。」
そう伝えると、子どもたちは無意識のうちに
「上手に描かなきゃ。」
「間違えないようにしよう。」
「賞が取れそうな絵にしよう。」
と考えてしまいます。
大人でも(こそ)そうおもうはず!
すると、本来その子が感じたことや、「描いてみたい」という気持ちよりも、「評価される絵」を意識する気持ちが強くなる。
私は、それが少しもったいないと感じています。
まずは、目の前のモチーフをじっくり観察し、自分が面白いと思ったことを自由にのびのびと表現してほしい。
その結果として生まれた作品には、その子らしい視点や発見がたくさん詰まっています。
大切なのは、結果より経験
コンテストには賞があります。
もちろん受賞できたら嬉しいことです。
でも、それ以上に大切なのは、
「自分の作品を応募してみた。」
という経験です。
応募することで、自分の作品が教室の外へ出ていく。
たくさんの作品の中に並ぶ。
現代のアートシーンで活躍している美術評論家や画家の先生方に審査していただける…
そんな経験も、子どもたちにとっては新しい世界との出会いになります。
受賞したかどうかだけではなく、「挑戦してみた」という経験そのものが、次の一歩につながっていくと考えています。
自分らしく表現することを大切に
これから子どもたちは、さまざまな場面で評価される経験をしていきます。
だからこそ、美術教室では「評価されるために描く」のではなく、「自分が感じたことを表現する」時間を大切にしたいと思っています。
自分で考え、試し、表現する。
その積み重ねが、失敗を恐れずに挑戦する力や、自分らしいアイデアを生み出す力につながると信じています。
今回応募する作品も、子どもたちがのびのびと描いた、そのままの一枚です。
この経験が、何年か後に「応募してみてよかったな」と思える、小さな自信になってくれたら嬉しく思います。
実物のパイナップルをみて描く教室の動画
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